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メディアの闘士キース・オルバーマン 1月10日発表されたブッシュのイラク新政策サージ=増兵案は、対抗する民主党は元よりブッシュの支持政党である共和党内部からさえ、「国民の相違に反する無謀な政策」と反対意見が結集しつつある。ブッシュ政権の当初から、このホワイトハウスの強引な政策と民主主義の根本精神を蹂躙する法改悪に業を煮やし、ブラウン管のニュースデスクから義憤の弾劾を発し続けてきた男がいる。 彼の名はキース・オルバーマン。MSNBCのニュースショー『COUNTDOWN w/Keith Olbermann』の人気沸騰キャスターである。 メディア弾圧下での彼の不屈の反ブッシュ闘争には私もいたく感動し、本誌『楽園通信』でもたびたび取り上げてきた。特にブッシュ2期目の不正当選以来彼の舌鋒は止まるところを知らず、昨年後半から番組最後の10分間をブッシュバッシングのストレートトーク『Special Comment』と銘打ち、米国全土へ放送している。あたかもシェークスピアの悲劇でマクベスでも語りそうな、たたみかけるような論調で史実を列挙し、これが法廷での糾弾ならとっくに勝訴している事だろう。全文では相当なボリュームになるので、ここではそのさわりを一部抜粋翻訳してご紹介します。 __________________________________________________________________ January 14, 2007 | 米 流 時 評 | ブログ雑誌 『 楽 園 通 信 』 デイリー版 ||| ブッシュの業績:大統領は狼少年 ||| Bush's Legacy: The President Who Cried Wolf Keith Olbermann | MSNBC/COUNTDOWN | JAN. 11, 2007 Only this president, only in this time, only with this dangerous, even messianic certitude, could answer a country demanding an exit strategy from Iraq, by offering an entrance strategy for Iran. ブッシュの業績:大統領は狼少年 | キース・オルバーマン | 1/11『カウントダウン』 この大統領だけが、この期に及んで、この危険な救世主めいた態度で、 イラク撤退策を望む国民に返した答えがこれです。「イラン侵攻作戦」 Only this president could look out over a vista of 3,008 dead and 22,834 wounded in Iraq, and finally say, “Where mistakes have been made, the responsibility rests with me” — only to follow that by proposing to repeat the identical mistake ... in Iran. イラクで3,008名の戦死者と22,834名の傷病兵を一望した挙げ句、 最後にこんな台詞がはけるのはこの大統領だけでしょう。 「間違いがあった場合には、その責任は私が引き受けましょう。」 そしてイラクと同様の間違いを繰り返そうという言葉を続けるなんて、 しかも今度はイランで…… Only this president could extol the “thoughtful recommendations of the Iraq Study Group,” and then take its most far-sighted recommendation — “engage Syria and Iran” — and transform it into “threaten Syria and Iran” — when al-Qaida would like nothing better than for us to threaten Syria, and when Iranian President Mahmoud Ahmadinejad would like nothing better than to be threatened by us. イラク研究グループの思慮深い提言を廃棄処分にするなんて、この大統領にしかできません。 しかもその中でも最も熟考された提案「シリアとイランとの外交関係」を読んだはずなのに それを「シリアとイランを威嚇すること」と曲解するなんて…… シリアを脅かすのは、アルカイダが我々に対してやっていることと大差なく、 イランのマムード・アフマディネジャド大統領の現状は、 我々によって脅かされているということ以外の何ものでもないのですから。 This is diplomacy by skimming; it is internationalism by drawing pictures of Superman in the margins of the text books; it is a presidency of Cliff Notes. Mr. Bush, the question is no longer “what are you thinking?,” but rather “are you thinking at all?” これは威嚇外交です。 これはスーパーマンのマンガに出てくる悪人が夢想するような、典型的な世界連邦主義です。 これは悪漢クリフ・ノーツの演じる大統領です。 ミスターブッシュ、あなたへの質問はもはや「何を考えてるんですか?」ではなくてこうです。 「一体全体あなたは考えたことがあるんですか?」 <中略> Who is left to go and fight, sir? Who are you going to send to “interrupt the flow of support from Iran and Syria”? Laura and Barney? The line is from the movie “Chinatown” and I quote it often: “Middle of a drought,” the mortician chuckles, “and the water commissioner drowns. Only in L.A.!” Middle of a debate over the lives and deaths of another 21,500 of our citizens in Iraq, and the president wants to saddle up against Iran and Syria. もはや誰が闘うために残されていると言うのですか? 「イランとシリアから援軍がくるのを阻止するために」一体誰を送り込むつもりですか? ローラとバーニーですか?(ブッシュの二人の娘) 最近の状況を語るのに、私は映画『チャイナタウン』からのこの台詞をよく引用します。 「『干ばつの真っ最中に』と死体処理の医師は笑いをもらす。 『よりによって水道局の局長が溺死するなんて…L.A.でしかありえない!』」 これまでの米軍の戦死者や負傷者に加えて、さらに2万1千5百人の 国民の生命と死に関して異議が上がっているというその最中に、 大統領、あなたはさらにイランとシリアに攻め込みたいというのですか。 <中略> The plan fails militarily. The plan fails symbolically. The plan fails politically. Most importantly, perhaps, Mr. Bush, the plan fails because it still depends on your credibility. You speak of mistakes and of the responsibility “resting” with you. But you do not admit to making those mistakes. And you offer us nothing to justify this clenched fist toward Iran and Syria. このプランは軍事的に失敗し、失敗の象徴となり、政治的にも失敗に終わります。 もっとも重要な事実は、ミスター・ブッシュ、 このプランは、いまだにあなた自身に信任しているお陰で失敗しますよ。 あなたは、(イラクでの)失敗の責任は「私に」残ると言いましたね。 しかしあなたは、その過ちを自分が犯したとは認めなかった。 その上なおかつ、このイランとシリアを叩きつぶすプランを正当化する法的手続きから あなたは(大統領権限発動で)我々を阻害しようとしているのですよ。 <中略> You, sir, have become the president who cried wolf. All that you say about Iraq now could be gospel. All that you say about Iran and Syria now could be prescient and essential. We no longer have a clue, sir. He told us about WMD. Mobile labs. Secret sources. Aluminum tubes. Yellow-cake. 閣下、あなたは「狼がくるぞ」と脅かす大統領に成り果てたのです。 イラクについてあなたが今頃言っている事は、本来なら福音だったはずです。 イランとシリアについて現在あなたが言っている事は、予見であり定見だったはずです。 しかし我々はその件に関して、もはや一片の証拠も持ち合わせていないのですよ、閣下。 大量殺戮兵器があると言いましたね、移動兵器工場も、隠された核兵器の材料も、 アルミニウムチューブも、イエローケーキも、結局全部でっちあげだったじゃないですか! <中略> He has told us the war is necessary: Because Saddam was a material threat. Because of 9/11. Because of Osama Bin Laden. Al-Qaida. Terrorism in general. To liberate Iraq. To spread freedom. To spread Democracy. To prevent terrorism by gas price increases. Because this was a guy who tried to kill his dad. Because — 439 words in to the speech last night — he trotted out 9/11 again. In advocating and prosecuting this war he passed on a chance to get Abu Musab Al-Zarqawi. To get Muqtada Al-Sadr. To get Bin Laden. 大統領はこの戦争は必定だと言いましたね。 なぜならサダムが物理的脅威であるからだと。9/11のためだからと。 オサマ・ビンラディンのせいだ、アル・カイダだ、テロリズム全般のせいだと。 イラク解放のため、自由と民主主義をもたらすため? テロリズムがガソリン価格をつり上げるのを防ぐため? 実際の理由は、サダムがあなたの父親を殺そうとしたからでしょう。 昨晩の439語のスピーチの中で、またもや9/11を引き合いに出しましたね。 この戦争を続ける根拠を維持するために、アブ・ムサブ・アルザルカウィを捕えるチャンスを わざと見逃しましたね。ムクタダ・アルサドルも、ビン・ラディンも同様に泳がして。 <中略> He told us the enemy was al-Qaida, foreign fighters, terrorists, Baathists, and now Iran and Syria. He told us the war would pay for itself. It would cost $1.7 billion. $100 billion. $400 billion. Half a trillion. Last night’s speech alone cost another $6 billion. And after all of that, now it is his credibility versus that of generals, diplomats, allies, Democrats, Republicans, the Iraq Study Group, past presidents, voters last November and the majority of the American people. Oh, and one more to add, tonight: Oceania has always been at war with East Asia. 敵は、初めはアルカイダだったのが、外人傭兵になり、テロリストになり、バース党員になり そして今や、イランとシリアですか。 戦争はそれ自体でまかなえると言いながら、 税金から繰り出した軍事費は、17億ドル、1千億ドル、4千億ドル、半兆ドル。 それに昨夜のスピーチひとつで、さらに60億ドルも追加。 その上、今やあなたの信頼性に対抗するのは、 軍人や外交官、友好国、民主党、共和党、イラク研究グループ、歴代大統領、 昨年11月の選挙民、そして大部分のアメリカ人ですよ。 今晩、それにもうひとつ加わりましたね。 太平洋諸国は常に東アジアと戦争状態にあると…(ブッシュの言で日米対北朝鮮・中国の確執) Mr. Bush, this is madness. You have lost the military. You have lost the Congress to the Democrats. You have lost most of the Iraqis. You have lost many of the Republicans. You have lost our allies. You are losing the credibility, not just of your presidency, but more importantly of your office itself. And most imperatively, you are guaranteeing that more American troops will be losing their lives, and more families their loved ones. You are guaranteeing it! This becomes your legacy, sir: How many of those you addressed last night as your “fellow citizens” you just sent to their deaths. And for what, Mr. Bush? So the next president has to pull the survivors out of Iraq instead of you? This is Keith Olbermann. Good Night, and Good Luck. ミスター・ブッシュ、これは狂気です。 軍人の支持を失い、民主党が過半数になったことで下院の支持を失い、 大多数のイラク人の支持を失い、多くの共和党議員の支持を失い、 (第二次大戦以来の)我が国の友好国を失いました。 あなたの過ちは、任期中の現職大統領の権威を失ったばかりでなく、 もっと重大なのは、歴代の米国大統領の権威そのものを失墜したことです。 さらにあつかましいことには、今まで以上の数の軍人にその命を落とし 戦死者の家族には、愛する者を失うのを覚悟してくれと言いましたね。 あなたが保証できるのは、それだけです。 閣下、これがあなたの偉大なる業績です。 昨晩あなたが「親愛なる我が国の諸君」と呼びかけた我々のうち、 いったい何人を戦死者の隊列に送り込んだら気が済むのですか。 そして、それは一体何のためなのですか、ミスター・ブッシュ? そうすればあなたの代わりに次期大統領が敗戦責任者として 生き残りをイラクから引き上げなくちゃならないからですか? 担当はキース・オルバーマン。 グッド・ナイト、アンド グッド・ラック。 <番組ダイジェスト抄訳 ysbee> ◀ ブログ村ランキングにぽちっとひと押し ◀ 人気blogランキングへ一票 ◀ 今年は少しがんばろう! ◀ FC2ブログランキングも ____________________________________________________________________________________ Keith Olbermann/キース・オルバーマン 全米トップのMSNBCニュースショー『COUNTDOWN』のキャスター。MSNBC.comのサイト上で全米を圧倒したブッシュに鉄槌の「Special Comment」のビデオ・クリップが見られます。現在まででもっともダウンロードされた数が多いのが、この『狼少年ブッシュ』と『9/11追悼』の回。しかしどの回もメディア史に残る名文句で、ブッシュ退陣の暁には国民栄誉賞を上げたいほどの実績を昨年の選挙でも残しました。 (Windowsメディアプレーヤー推奨) The president who cried wolf 上に掲載した記事の番組で放映された部分『ブッシュの業績:狼少年の大統領』のスペシャルコメントのビデオ。(注:すごい気迫ですのでうっかりフツーのペースで見ると酸素不足に陥ります。深呼吸してからご覧ください。) Hagel: Iraq a huge 'blunder' 1月11日上院の聴聞会に召還されたコンドリーザ・ライス国務長官に対して共和党チャック・ヘーゲル上院議員が質問。大統領の増兵案を「我が国にとってベトナム戦争以来のもっとも危険な、馬鹿げた外交政策だ」と断定。いやしくも彼は元軍人のれっきとした保守派のベテラン議員。そのヘーゲルがこう弾劾したので、全国TVで飽きるほど繰り返され、ついにはブッシュの「SURGE」増兵案は「Most Dangerous Blunder=史上最悪の愚案」のお墨付きがついてしまった。歴史に残るだろう名言。 ysnote:本日のキーワード ブッシュに冠された形容 Dumb, fool, morron, chimp, blunder, swagger, wimp, lier, traiter…endless. "American Idiot"—Green Day's song title, 2004 "The worst president in the U.S. history, ever."from 'Rolling Stone' 2005 ____________________________________________________________________________________ 今回の『狼少年』のコメントに対してブッシュの暴君ぶりを苦々しく思っている「sane/正常な神経の」持ち主は長年の溜飲を下げ拍手喝采。反対にブッシュ支持の「insane/ちょっとおかしい」連中ならば、10分間続けざまに機関銃のごとく浴びせられる批判と怒濤のごとく押し寄せる義憤に息苦しくなるに違いない必見ビデオです。 アメリカ最後の正義のヒーロー、学生を始めとするブロガーの間では民主主義の救世主とまで崇拝されるキース・オルバーマンの番組をしめくくる「スペシャルコメント」。支持・不支持を別にしても、ぜひ一度そのパワフルなスピーチをあなた自身の目と耳で体験なさることをおすすめします。何が彼をメディア界のクルセイダーたらしめているのかが分かるのではないかと思います。アメリカの民主主義未だ死なず、と私が力説する根拠をわかっていただける事を期待して。 楽園通信ご愛読のみなさまへ より迅速な情報発信のため、昨年12/30号より日刊のブログはこちらのexblogで発行しております。掲載記事はまとめて従来の本誌へ保存版として掲載します。今後とも日刊『米流時評』、月刊『楽園通信』共に引き続きご愛読くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。 <編集長 ysbee> 以下ブログの本誌です: ▶ 本誌『楽園通信』カバーページ ▶『楽園通信』全記事アーカイブ ▶『楽園紀行』イタリー編トラベローグ ▶『楽園百撰』ハワイのベスト100 ▶『米流時評』コラム「傷だらけの星条旗 / 米国ジャーナリズムの良心」
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| 2007-01-14 21:17
| 米国ジャーナリズム
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