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An Imaginable Scenario
仏シラク大統領が欧米メディアのインタビューで漏らした発言は「次はイラン戦争か」と危惧する国際間の神経を逆撫でする一大失言であった。「イランがイスラエルを核攻撃すればテヘランは即座に地上から抹殺。」この発言から波及して発生するのは「どの国がテヘランへ核を落とすのか」という疑問だが、それは当然以前からイランを「悪の枢軸」と名指しし「イラクの次はイラン」というネオコンのアラブ世界掃討戦略を捨てないブッシュ政権であることは、国際社会では暗黙の了解である。そこへシラクのこの具体的発言。その内容が果たして非現実的な仮想戦略なのか、あるいはすでに具体的戦法として悪の枢軸国に対する「自称・善の連合国」側が了解済みのシナリオなのか、が一番問題視されるべき争点であろう。 【国連や各国の忠告を尻目に独自の核開発を進めるイランのアフマディネジャド大統領】 米国側の動きを見る限り、それはひとつの想定しうるOPTION/選択肢としてとらえており、軍事的にも実際すでに数艦の戦闘機搭載艦が、イランとは目と鼻の先のホルムズ海峡近辺に停泊し、有事に備えて待機している。イラク戦争開始のねつ造された事由「大量破壊兵器所有」が、今回は「核兵器所有」にすり替わって国連への訴状が通らないよう、米国の政治家・メディア・国民が日夜ブッシュ政権に対して抗議の声を止めない。願わくばイラク戦争の、ベトナム戦争の二の舞にならぬよう、世界最強と言われる軍事力の濫用は絶対に差し止めなければならない。 _________________________________________________________________ February 1, 2007 | 米流時評 | ブログ雑誌『楽園通信』デイリー版 Chirac Belittles Iran Bomb Threat, then Retracts Excerpt from New York Times, Associated Press, MSNBC.com ||| シラク発言の波紋・核攻撃は現実的シナリオか ||| 6. Reactions from U.N., U.S., Israel The U.N. Security Council recently imposed limited sanctions — which Chirac supported — to punish Iran for defying a resolution demanding that it suspend uranium enrichment, a process that can produce fissile material to fuel nuclear reactors or, at purer concentrations, the core of nuclear weapons. 【イラン:国連安保理の要請を無視】 国連の安全保障理事会は最近、ウラン濃縮を保留にするよう要求する決議案を公然と破棄したイランに罰則を科するため、シラク大統領も支持した限定付き経済制裁を履行した。ウラン濃縮とは、核燃炉あるいは純粋濃縮の純度が高ければ核兵器の核心で、核分裂反応を起こす際の燃料となる燃料棒を製造する工程である。 【左:イラクに連合軍が駐留の米ブッシュ大統領と英ブレア首相 共に任期・人気残り僅か】 【中:イラン国内の核燃料リサイクル施設 通信衛星の探査写真(米軍メディアリリース)】 【右:イランの強硬派アフマディネジャド大統領 イランのイスラム教徒の大半はシーア派】 7. U.S. allies, Israel: Attack still an option The U.S. and its allies accuse Iran of secretly trying to develop nuclear weapons, an allegation Tehran denies, insisting it only wants to produce energy. U.S. administration officials have said diplomacy was the focus of their policy on Iran but have never ruled out attacks on Iran. Israeli Foreign Ministry spokesman Mark Regev said it would be “an extremely destabilizing factor” for the Middle East and global security if Tehran got the bomb. “I don’t think anyone in the international community has any doubt that the Iranian nuclear program is benign,” he said. 【米国陣営とイスラエル:攻撃策捨てず】 米国およびその友好国は、イランが秘密裏に核兵器を開発しようとしていることを非難したが、イラン政府自体はそれを否定し、エネルギー開発に利用したいだけだと主張している。 ブッシュ政権の一高官は、外交こそイランに対する政策の焦点ではあるが、米国がイランを攻撃するという選択肢はまだ捨てていないと語っている。 またイスラエル外務省の広報官マーク・レゲフ氏は、万一イランが核爆弾を保有したら、中近東や地球全体の安全保障上、状況が極端に不安定におちいる要素になるだろうと述べ「国際社会では、イランの核開発が無害だなどという解釈に疑いを持たない者はいない(誰もがイランの核開発はイコール核エネルギーではなく、核兵器開発と受け取っている)」と述べた。 【最近では Middle East というよりもシンプルに Region と呼ばれる事が多い「当該地域」】 8. Russia: Revelation of the French elite Alexander Pikayev, a Moscow-based defense analyst who is co-chairman of the Committee of Scientists for Global Security, told The Associated Press that Chirac’s “incautious” remarks revealed “the mood of the French ruling elite.” “French leaders are afraid not so much of Iran’s nuclearization, but that Iran will be attacked. France’s tough position is not aimed against Iran becoming a nuclear power, but against the United States or Israel striking Iran,” he said. Pikayev added that France had fiercely opposed invading Iraq and now wants to avoid a similar scenario in Iran, having economic interests in that country and having a sizable Iranian and Muslim diaspora, which would not support a strike on Iran. 【ロシア:フランスの支配エリート一流の傲慢さ】 モスクワを本拠地とする軍事評論家で、グローバルセキュリティ科学者委員会の議長も務めるアレクサンダー・ピカイェフ氏は、AP通信の記者に次のように伝えている。「シラク大統領の軽率な発言は「フランスの支配階級エリート一流の傲慢な態度」をあらわにした。フランスの指導者たちは、イランの核武装化など大して怖れてはいないが。それよりもむしろイランが攻撃されることを危惧している。フランスの強硬な立場は、イランが核保有国になることに対してではなく、米国やイスラエルがイランを攻撃することに対して向けられたものである。」 またピカイェフ氏は、さらにこう補足して説明する。「フランスは米国のイラク侵攻に対してかたくなに反対していたので、今回もイランに対する同様なシナリオも当然回避したいと思っている。なぜなら、イランに対しては経済的なメリットがあり、フランス国内には相当数のイラン人やムスリムの外国人が存在するからである。彼らはもちろん、イラン攻撃など支持する訳がない。」 9. "I have no recollection of that" In the second interview with the same publications, Chirac retracted his comment about Tehran being razed. “I retract it, of course, when I said, ’One is going to raze Tehran,”’ he said. Chirac also said other countries would stop any bomb launched by Iran from reaching its target. “It is obvious that this bomb, at the moment it was launched, obviously would be destroyed immediately,” he said. “We have the means — several countries have the means to destroy a bomb.” Regarding his comments that Israel could be a target of an Iranian weapon and that Israel would retaliate, Chirac said: “I don’t think I spoke about Israel yesterday. Maybe I did so but I don’t think so. I have no recollection of that.” 【シラク:全然記憶にない】 同じメディアとの2度目のインタビューでは、シラク氏はテヘランが消滅するという彼のコメントを撤回した。「もちろんその時私が『誰かがテヘランを地上から消す』と言ったのなら撤回する」と申し開きをした。シラク氏はさらに「他の国々もイランによって発射されるいかなる爆弾もその標的に到達しないよう阻止するだろう。我々にはその手段がある。数カ国が爆弾を破壊する手段 (迎撃ミサイル) を持ち合わせている」とも述べた。 また「万一イスラエルがイランの攻撃用兵器の標的となった場合には、イスラエルは (事前に) 反撃に出る」と想定した彼の見解については、次のように弁明した。「私は昨日イスラエルについて話したとは思わない。もしかしたらそうだったかもしれないが、そうではなかったと思う。全然覚えてないね。」 【2期目の任期もこの春までとなり人気にも陰りがさすジャック・シラク仏大統領】 10. Royal, Sarkozy weigh in The two leading candidates to succeed Chirac — Interior Minister and Socialist Segolene Royal — have both said that Iran must not be allowed to develop nuclear weapons.Chirac is not expected to seek a third term in the two-round presidential election in April and May. Sarkozy has called the prospect of an Iranian bomb “terrifying.” His spokeswoman, Rachida Dati, on Thursday reacted to Chirac’s comments by saying that Sarkozy has “always been clear” in his opposition to a nuclear-armed Iran. 【シラク後継者候補:恐るべき見解】 内務大臣と社会党のセゴレーヌ・ロワイヤル氏、シラクの後継者と目されるこの指導者たちは、両者とも「イランが核兵器を開発することは許されるべきではない」と語った。 シラク氏は、本年4月と5月の二度にわたって行われる大統領選挙に際して、三期目の立候補はしない模様である。サルコズィ内相はイランの原爆に関するシラクの見解を「ぞっとする」と表明しており、彼のスポークスマン、ラシダ・ダッティ氏は木曜シラクの発言に対応して、「サルコズィ氏はイランの核武装に反対するという点では、常に一貫してきた」と代理発言した。 11. "An unforgivable error" Royal has said that Tehran should not even have access to civilian nuclear power. That stance has elicited criticism since under the terms of the Nuclear Nonproliferation Treaty, Iran is allowed to have a civilian nuclear program. Royal’s spokesman, former Culture Minister Jack Lang, said that Chirac had committed an “unforgivable” error. 【社会党党首:許されない過ち】 ロワイヤル社会党党首は、イラン政府は軍事以外の核エネルギーにも携わるべきではないという強硬意見を終始通してきた。しかし核拡散防止条約の限定条件にそったイランの軍事以外の核開発は認可されてきたので、彼のその強硬姿勢は以前は批判を招いていた。ロワイヤル氏のスポークスマンで前文化相のジャック・ラング氏は、党首ロワイヤル氏の見解を「シラク大統領は許されない過ちを犯したものと受け止めている」と伝えた。 【シラク発言の波紋・終 イラン問題は明日へ続きます】 ◀ FC2ブログ・おかげさまで1位になりました! ◀ サイトの中で投票です・ただ今2位になりました! ◀ 今年はもう少しがんばってランキング! ◀ ブログ村ランキングもぽちっとひと押し _________________________________________________________________ 以下ブログ『楽園通信』の本誌です ▶ 本誌『楽園通信』カバーページ ▶『楽園通信』全記事アーカイブ ▶『楽園紀行』イタリー編トラベローグ ▶『楽園百撰』ハワイのベスト100 『米流時評』自選コラム・ベスト3 ▶傷だらけの星条旗/米国ジャーナリズムの良心 ▶米国式濃縮ニュース解説/風に聴け精神よ何処へ ▶西暦2003年のコマーシャル/広告と戦争のはざまで
by ysbee-Mac
| 2007-02-01 23:55
| 中近東・イラン問題
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