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ブッシュの第四帝国が描いた「中東ニューワールド」の青写真は完璧に失敗した 21世紀が中東で対峙する、トリプルにシンクロするミレニアム戦争 なぜなら、ゲリラ相手の地上の白兵戦では、米軍は絶対に勝てない。 自分の祖国を守るゲリラと、遠隔地を侵略する側の兵士とでは、 闘う気合いが根本的に違う。 かのヒトラーの第三帝国でさえ、ナポレオン皇国でさえ、ローマ帝国でさえ、 世界の半分を制覇しながらも、最後には滅亡した。 おまけに千年来の聖戦の構図を持ち出して、 キリスト教対イスラム教。東洋対西洋。近代民主主義対中世封建主義。 ここまで完璧にトリプルでシンクロした「二元戦争」は、 十字軍遠征以来今までなかったのではないか? 【米国時間 2007年2月6日 『米流時評』ysbee 記】 __________________________________________________________________ February 6, 2007 | 米 流 時 評 | ブログ雑誌『 楽 園 通 信』デイリー版 The Reason Why U.S. Can't Win In Iraq 『米流時評」アメリカはなぜ勝てない?イラク戦争諦観 21世紀が中東で対峙する、トリプルにシンクロするミレニアム戦争 1. 【宗教原理主義者】 イスラム教でもキリスト教でもExtremistsと呼ばれる原理主義者は極端に封建的で、女性の権利はおろか基本的人権まで認めていませんよね。教条主義と言うか、ドグマの隈取りで大衆を脅して統制するミレニアム単位の時代錯誤者だと思います。「知らしむべからず、依らしむべし」という旧世界の支配論理で、民を国家の家畜とみなして頭数を数える危険思想です。行動の自由規制以前に、まず思想統制・言論統制に出てきますから、すぐに危険な兆候は察知できます。婦女子の教育を軽視するのも原理主義者に共通の特徴ですね。 2. 【アフガニスタン】 そのいい例がアフガニスタンのタリバン。Burkaなぞという女性梱包衣を強制して、ほんとにバーカじゃなかろか!ですよ。こういった非論理的な思想が跋扈するのは、やはり貧困という社会背景で無政府主義的な政治体制の国が多いからでしょう。近代国家の基礎となるコンクリートの砂とも言えるBasic of the Basics、基本的人権が定着していないからです。権力が全てを支配する。弱肉強食の政治的ジャングルです。 3. 【組織暴力の国体化】 抵抗力の弱った細胞がガンの巣窟になるように、さからう力のない民を暴力で統合。あるいは失業者に兵役という職を与えて軍事力にしているわけですから「組織的暴力の国体化」ですよ。イラクでも、ソマリアでもそう。 逆に言えば、真の民主化をめざすなら、まず職の機会を与えて民の生活の底辺を保証し、その子らに教育の均等な機会を与え、信頼できる法治国家とすることで、まずは近代国家の土台に一応たどりつくわけです。 4. 【イラク政策】 ところがイラクではそれに失敗した。サダムの時代には国民の自由こそある程度制限があったけれども、少なくとも市民の日常生活は法律で守られ、近代国家の体裁は整っていた。ところが2003年来の米国のイラク侵攻でサダムを権力の座から追い出したのは良いものの、それまで宗派争いを統制していたタガがはずれて、数百年来の宗教抗争が一挙に暴発。アナーキーな暴力が支配する「アラブ版 Mad Max」が出現してしまった。アメリカは自由均等の機会を与えるどころか、結果的には全く逆の市民戦争の機会を与えたと。要するに戦争には勝ったけれども、統治という政策では惨めに敗北したわけです。 5. 【なぜアメリカは勝てない?】 なぜか? なぜならチェニーがCEOだったハリバートンやブラックウォーターなど関連企業にすべての戦後復興事業を下請けさせてしまったから。現地の数十万人の元イラク軍の兵は一挙に失業したので、糊塗をつなぐために彼らは叛徒のグループに一挙に参加した。(反乱軍へはイランから豊穣な資金が流入)彼らはベテランの職業軍人だから、戦闘意欲からなにから、個人的段階では二十才前後のひよっこの米兵なんて全く相手にならない。 6. 【帝国の興亡】 だからゲリラ相手の地上の白兵戦では、米軍は絶対に勝てない。自分の祖国を守るゲリラと遠隔地を侵略する側の兵士とでは、闘う気合いが実戦と演習ほども違う。命がけで死線を守ると言う点で、かつて侵略者が愛国者のゲリラに勝った例は存在しない。かのヒトラーの第三帝国でさえ、ナポレオン皇国でさえ、ローマ帝国でさえ、最後には滅亡した。特に帝国と言う国家の怪物は、国土や属領の守備範囲が大きくなればなるほど小回りが利かなくなり、巨象が蜂の大群に翻弄されるがごとく最後は一挙に転倒してしまう。打ち所が悪ければ致命傷です。帝国の崩壊が始まる。 7. 【ミレニアム戦争】 おまけに、1000年来の十字軍対ジハディストの聖戦の構図を持ち出して……キリスト教対イスラム教。東洋対西洋。近代民主主義対中世封建主義。ここまで完璧に、トリプルでシンクロした二元戦争は、今までなかったんじゃないですか?十字軍遠征以来ですが。別の見方では、これはアラブ民族対ユダヤ民族の数千年の対立が、イラン対アメリカという代理戦争で集約されるのではないか、という意見もあります。つまり、米国は世界経済を牛耳るユダヤ財閥の傭兵であると。 8. 【戦争産業】 早い話、イラク戦争とは「米国の軍需産業のための現場づくり」だった訳ですよ。しかも国費を使って米軍をブルドーザー代わりにしてさら地にし、半永久的に続く「中東戦争という工場」をつくってあげた。さらにその工場 (戦争) が存続する限り、軍事費はまるごと下請け産業へ落ちる Residual Income となる恒常的システムです。これが、ブッシュ政権が常に Wartime machine と呼ばれる由縁でもあります。 【2007年2月6日 『米流時評』ysbee記 明日へ続く】 __________________________________________________________________ 今日の記事は、実は1/11の記事下のコメント欄に書いたものです。当初勢いにまかせて書いた文章だったので、本文記事にするにあたって、あちらこちら加筆してあります。またこの日はちょうど、ブッシュが今年の年頭教書の前にSURGE/イラク増兵案を発表した直後で、その中ではイラク戦争での大失敗にも懲りずにさらにイランとの戦いをほのめかしていたので、「戦争絶対反対・何が何でも平和派」の私としては、もう「許さんっ!」と怒り心頭の日だったのです。そこにたまたま中東の話題が出たもので、まるで堰を切った奔流のごとくイラク戦争への意見が溢れ出た、と言う訳です。 なんで今日またここに再掲出するのかというと、ここ何日かはイラクからイランへと矛先が展開しつつある中東の危険な雲行きについて書く予定ですので、まずその前に自分自身の立場と見解をはっきりしておこう、というスタートラインにしたかったからです。 ブッシュの強硬姿勢については、すでに1月に数回にわたってお知らせしているので、このあとには、上下両院の民主的な議員が結束しての「サージ」阻止案、軍事専門家の冷静な戦略的意見、米国のオピニオンリーダーであるトップ評論家の論説、そして一般の米国市民の意見をアメリカの代表的な政見ブログへの投稿から、と巾広く拾って紹介していく予定です。 日本のみなさんから見ると何を大袈裟な…と感じられるかも知れませんが、現実にはすでに米海軍海兵隊とも中東配備についている状態です。これはもう机上の空論ではありません。イランとシリアに攻め入る口実を見つけようと、一触即発を期待しているようなブッシュ陣営のMilitarism/軍事国家主義。いわゆる「Pentagonism」に少しでも歯止めをかけるためにも、日本のみなさんにも米国の現状をご理解いただいて、平和への願いを共有して頂けたら、と期待する次第です。 【米国時間 2007年2月6日 『米流時評』ysbee】 記事リンク http://beiryu2.exblog.jp/4542820 TBリンク http://beiryu2.exblog.jp/tb/4542820 __________________________________________________________________ ◀ FC2ブログ・おかげさまで上位に入ってます ◀ 今年はもう少しがんばってランキング! ◀ ブログ村ランキングにぽちっとひと押し ◀ サイトの中で投票お願いします・ただ今1位です 以下ブログの本誌です ▶ 本誌『楽園通信』カバーページ ▶『楽園通信』全記事アーカイブ ▶『楽園紀行』イタリー編トラベローグ ▶『楽園百撰』ハワイのベスト100 『米流時評』自選コラム・ベスト3 ▶傷だらけの星条旗/米国ジャーナリズムの良心 ▶米国式濃縮ニュース解説/風に聴け精神よ何処へ ▶西暦2003年のコマーシャル/広告と戦争のはざまで
by ysbee-Mac
| 2007-02-06 15:48
| イラク戦争
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