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ジョン・マーサは、写真を見ても想像のつく通り、人のいいおじいちゃんという風貌である。しかし朝鮮戦争に始まって、ベトナム戦争へも海兵隊として参戦。戦場での勇気と功労に対して、パープルハートという戦傷兵に対する勲章を2個も授与された実戦の英雄でもある。ペンタゴンの軍人仲間はもとよりワシントンの議院仲間内でも、民主・共和両党に親友を持つ、話の分かる親父肌の議員として尊敬を集めていた。 イラク戦争以前は米国内に数多く存在する退役軍人団体の代弁者として、どちらかというと民主党には珍しい存在のタカ派議員であった。しかし、2005年のある日突然、イラク戦争は無駄な戦いであり同胞は今すぐ撤退させよ、という爆弾発言で注目を浴びた。それはマーサ氏が傷病兵を慰問した翌日のことで、70代の堂々とした体躯の老練議員がテレビの画面から切々と涙をこぼしながら即時撤退を訴えたのは、政治家ばかりでなく一般国民にとっても、予想もしないショッキングな出来事であった。 この発言が反戦派ではなくタカ派議員の口から本音として出たという事実で、それまでは「撤退は卑怯者の選択」と見られがちだった世間一般の考え方に、米国の国益に沿った選択肢として撤退も検討する余地があるという認識を植え付け、世論のターニングポイントとなった画期的声明でもあった。その後もマーサ議員は積極的にイラク撤退を訴え続け、昨年は誰よりも早く「イラク戦争はイスラム教徒宗派争いの市民戦争」と定義し、この分析はその後の一般的解釈として定着したのも記憶に新しい事実である。 実際に戦場で生と死の境をさまよい数多くの戦友を失った。戦争の悲惨な現実をいやというほど知っているからこそ、無目的な戦争から兵士を帰還させるため、政治生命を賭して闘い続けるジョン・マーサ。ワシントン最後の老兵の勇気ある行動。アメリカの国民は評論家も一般市民も、メディアやブログ上でこの American grandpa に対して賞賛と敬愛の拍手を惜しまない…… "Real American Patriot, Forever!" 【米国時間 2007年2月15日 『米流時評』ysbee】 ▼ ぽちぽちっとランキング、よろしくおねがいします! __________________________________________________________________ February 15, 2007 | 米 流 時 評 | ブログ雑誌『 楽 園 通 信 』デイリー版 N e w s w e e k | M S N B C . c o m マーサの戦争・米兵帰還を誓う老兵議員 元海兵隊大佐のベテラン下院議員が米軍撤退に賭ける政治生命 米国時間 2007年2月15日 | ワシントン発 AP通信 | 訳:『米流時評』ysbee A Hero on the Hill | Murtha is Democrats' Face in Iraq Debate Representative, a decorated Marine, proposing bill to force troops home WASHINGTON | FEB. 15, 2007 — Rep. John Murtha is quickly emerging as one of President Bush’s most formidable foes in the Iraq war debate. Many Democrats, including House Speaker Nancy Pelosi, match Murtha’s fiery opposition to Bush’s policies. But the Marine combat veteran’s prowess on military matters, strong relationships with Republicans and — most important — control of the Pentagon’s spending bills has put him at the forefront of the debate. 2007年2月15日 11時 57分 ワシントン発 |ジョン・マーサ下院議員は、イラク戦争に関する論争においてブッシュ大統領がもっとも怖れる手強い相手のひとりである。多くの民主党議員は、ナンシー・ペローシ下院議長も含めて、ブッシュの政策に対するマーサ議員の火を噴くような反論と同等に闘っている。しかし、この海兵隊出身の歴戦の強者持ち前の軍隊調の勇猛果敢な態度、他の共和党タカ派議員との強固な信頼関係、そしてもっとも重要な点として挙げられるペンタゴンの予算を取り仕切る能力こそ、彼を今回の論争の最前線へと送り出した理由である。 1. 'Congress roads lead through Murtha' The Pennsylvania Democrat is leading the charge among members of his party to end the war by limiting funding. That fight, which will probably be waged next month, is expected to overshadow this week’s battle over a nonbinding resolution opposing Bush’s troop buildup. 下院民主党の原動力、マーサ ペンシルバニア州選出の民主党議員ジョン・マーサは、予算限定でこの戦争に終止符を打とうとする民主党議員の中にあって主導権を握る人物である。多分来月まで持ち越すものと予想されるこの闘争は、ブッシュの増兵案に反対する単一法案をめぐっての今週の決戦にも、大いなる影響を及ぼすものと期待されている。 ▶退役軍人の代表格として超党派で反戦を唱えるジョン・マーサ下院議員 2. 'Congress roads lead through Murtha' Part kindly Irish Catholic grandfather and part political pit bull with two Purple Hearts in his pocket, Murtha seems the Democrats’ best chance of using the budget to curtail the war without appearing to be leaving troops in the lurch. “Many of the roads (in Congress) lead through Murtha,” said Darrell West, a political science professor at Brown University. “So Bush has to deal with him.” すべての道はマーサに通ず アイリッシュ系カソリック教徒の優しいお爺さんというイメージを持つ傍ら、その懐にはふたつのパープルハーツ(戦傷者功労賞)の勲章が光る歴戦の強者でもあるマーサ氏は、米軍を混乱に陥れる事なく戦線から撤退させるため「軍事予算削減」という民主党最大の武器を用意しているようだ。「下院の多くの道はマーサに通じている」こう評価するのはブラウン大学の政治学教授ダレル・ウェスト氏。「そういう状況だからブッシュは彼と交渉しなければいけない。」 3. A respectable war hero veteran Murtha retains clout among his Democratic colleagues, especially on defense issues, despite losing a post-election challenge to Rep. Steny Hoyer, D-Md., to become majority leader. Hoyer and Pelosi, D-Calif., have tapped Murtha to address caucus meetings on the issue of the war and used him to assure the more liberal members of their base that Democrats will do everything they can to bring troops home. So far, Democrats and Republicans alike are listening closely. “Do most people have enormous respect for Mr. Murtha? Oh, yes,” said Pelosi. 議員たちの大いなる尊敬の的 マーサ氏は、先回の選挙後に民主党代表の席を争った結果、メリーランド選出のステニー・ホイヤー議員に破れたとはいうものの、仲間の民主党議員からは特に国防問題に関して一目置かれている。そのホイヤー民主党代表とカリフォルニア選出のペローシ下院議長は、今回はマーサ氏に大任を預けた。その重責ある役目とは、戦争関連の案件に関する決議のために議会招集を宣言するというものであり「民主党は軍隊を母国に帰還させるためならいかなる方策も尽くす」という大前提にのっとって、彼を介してよりリベラルな共和党議員と歩調を合わせるのに一役買ってもらう、という作戦である。今のところそれが功を奏し、民主党議員と協調派の共和党議員は、連日密接に彼の意見に耳を傾けているようである。ペローシ議長曰く「ほとんどの議員がマーサ氏に大いに敬意を払っていますかって?もちろんですとも!」 史上初の女性下院議長ナンシー・ペローシ(中央)/旧友の古参議員も上院委員会でイラク撤退の援護射撃 4. 'No choice but bringing troops home' By mid-March, Murtha will offer legislation that he says would set such stringent rules on combat deployments that Bush would have no choice but to begin bringing troops home. His legislation would dictate how long troops can stay, the equipment they use and whether any money could be spent to expand military operations into Iran. Murtha says few units could meet the high standards he envisions, meaning Bush’s plan to keep some 160,000 troops in Iraq for months on end would be thwarted. 兵の帰還以外選択の余地なし マーサ氏は3月半ばまでに、ブッシュが軍隊を帰還させる以外選択の余地のないほどに、海外出兵の基準を厳格に引き上げる決議案を提出するつもりである。彼の提出する法案は、軍隊の出兵期間や軍事装備を厳格に規定して、余分な予算がイランへの軍事行動に振り向けられないよう拘束する案だ。マーサ氏の見るところでは、この新規提案の基準に合格するような部隊は現状ではほとんど存在しないので、とどのつまり「たとえブッシュの増兵案が通ってイラク駐留米軍の総数が16万人以上になるよう計画しても、マーサの新基準が実施されれば、緊急に派兵された軍隊は訓練期間の基準に達しないので実質的に骨抜きになり、規格に合わない兵は出兵できない結果を招く妙案だ」と言う。 ▼兵士のベッド:雨の塹壕/50ºCを越える酷暑の路上/ブリザード/墓穴のような寝床で仮眠 (クリックで拡大) 5. 'The most important vote in changing...' Under his plan, he says, Democrats would be helping and not hurting troops by making sure they have what they need before being thrown into combat. “This vote will be the most important vote in changing the direction of the war,” Murtha, D-Pa., told an anti-war group in an interview broadcast on the Internet Thursday. “The president could veto it, but then he wouldn’t have any money,” he later said. 戦争の方針を変える最も重要な投票 マーサ氏いわく、この提案のもとに軍隊が戦闘の場へ投下される前に必要な事項を確認する事によって、民主党は軍隊を損傷から救うものだと言う。「この議案への投票は、戦争の方向を転換する上でもっとも重要な決定となるだろう。」ペンシルバニア選出のマーサ議員は、15日木曜にインターネット上で公開された反戦団体のインタビューでこう語った。またその後「大統領には撤退案に対する拒否権発動の特権VETOがあるが、たとえ出兵しようとしてもそれを可能にする派兵予算はつかないから、増兵は実現できなくなるんだよ。」と言い添えた。 ▼先月オープンした戦傷兵リハビリセンターを身障者となった兵士の車椅子が通る __________________________________________________________________ 以下ブログの本誌です ▶ 本誌『楽園通信』カバーページ ▶『楽園通信』全記事アーカイブ ▶『楽園紀行』イタリー編トラベローグ ▶『楽園百撰』ハワイのベスト100 『米流時評』自選コラム・ベスト3 ▶傷だらけの星条旗/米国ジャーナリズムの良心 ▶米国式濃縮ニュース解説/風に聴け精神よ何処へ ▶西暦2003年のコマーシャル/広告と戦争のはざまで
by ysbee-Mac
| 2007-02-15 19:56
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