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たまたま同じポーランドのこちらは第二次大戦中の戦争秘話である。ワルソーゲットーに隔離されたユダヤ人の子供たちを密かに連れ出しかくまって、国外へと逃亡させた組織の話である。それは当時まだ20代のうら若いポーランド人の女性の元に、敬虔なカソリック教徒のワルシャワ市民が人道的立場から集まって行動した、ユダヤ人救援のための地下組織だった。その間1940年から43年までに救ったユダヤ人の子供たちの命は、2500人にものぼる。 このナチスドイツに対する不屈の抵抗の物語は、戦後もポーランド国内で語り継がれ、特にソ連から解放された80年代に入ってからは、数々の国家の英雄に贈られる勲章を、ポーランド、イスラエルの両国政府から授与されている。最近ではアメリカ、カンサス州の一女子学生がこの話題を歴史の研究テーマとして取り上げて話題を集め、その結果財団が出来るほどまでになっている。この組織の運動は『びんの中の命=Life in a Jar』と呼ばれ、当時のエピソードを再現した演劇を全米各地で公演するなどして、多くの反響を呼んでいる。 ナチスドイツ軍に抗して人間性を貫く活動を止めなかった闘士。しかし彼女はひとりの子供の母親としてこの行動への道を選んだにすぎないと謙遜する。この女性の名前はイレーナ・センドラー。そう、あのホロコーストの名画『シンドラーのリスト』を彷彿とさせる姓である。やはり、事実は小説よりも奇にして、まごうかたなき真実なり、である。 __________________________________________________________________ March 14, 2007 | 米 流 時 評 | ブログ雑誌『 楽 園 通 信』デイリー版 Associated Press | MSNBC.com ||| 勇気ある女性イレーナ・センドラー ||| Poland Honors Woman Who Saved 2,500 Jewish Children Sendler, 97, was tortured by Nazis, but refused to disclose children's names WARSAW, Poland | MARCH 14, 2007 — A 97-year-old woman credited with saving 2,500 Jews during the Holocaust was honored by parliament Wednesday at a ceremony during which Poland's president said she deserves the Nobel Peace Prize. ナチスドイツのワルソーゲットーから救出した2500人ユダヤ人児童の命の恩人 97才のイレーナ・センドラーさん、ポーランド政府から国の英雄として表彰さる 2007年3月14日 ポーランド・ワルシャワ発 | 第二次大戦中ナチスドイツのホロコースト(ユダヤ人大虐殺)から2500人のユダヤ人の命を救った、現在97才のポーランド女性が、ポーランド政府によって表彰された。その顕彰式において、ポーランド大統領は「彼女はノーベル平和賞にふさわしい」と、その勇気ある行動を讃えた。 左:1983年 ヤドヴァシェム・ホロコースト財団から授勲されイスラエルを訪れたイレーナ 中:1997年 ポーランド政府から英雄として最高の勲章「総司令官十字勲章」を授与される 右:2004年 命を助けた孤児のひとり、マルガリータ・ツルコウさんと60年ぶりに涙の対面 'Polish underground Council for Assisting Jews' Irena Sendler, who lives in a nursing home in Warsaw, was too frail to attend the special session in which members of the Senate unanimously approved a resolution honoring her and the Polish underground Council for Assisting Jews. The group's members, mostly Roman Catholics, risked their own lives to save Jews from the Holocaust in Nazi-occupied Poland. ポーランド人のユダヤ人救援地下組織リーダー 首都ワルシャワの養老院に住むイレーナ・センドラーさんは、ご老体のため出席することはできなかったが、当時の彼女を含むポーランド人で構成された「ユダヤ人救援地下組織」を表彰する特例議会で、ポーランド上院議員全員が無記名投票で決議承認した。この地下組織のメンバーはほとんどがローマンカソリック教徒であったが、ナチスドイツ軍占領下のポーランドで進行したホロコーストから、自らの命の危険もかえりみずユダヤ人を救出したと記録されている。 Rescue of the most defenseless victims of the Nazis Sendler was cited for organizing the "rescue of the most defenseless victims of the Nazi ideology — the Jewish children." President Lech Kacyzinski said in an address to senators that Sendler is a "great hero who can be justly named for the Nobel Peace Prize." Sendler led about 20 helpers who smuggled Jewish children out of the Warsaw Ghetto to safety between 1940 and 1943, placing them in Polish families, convents or orphanages. ワルソーゲットーからユダヤ人の子供を救出 センドラーさん顕彰の対象は「ナチ思想に対して最も無防備な犠牲者、ユダヤ人の子供たちを救うために組織をつくったこと」と明記されている。レーヒ・カチンスキー大統領は、上院議員を前にした演説の中でこう述べている。 「センドラーさんは、まさしくノーベル平和賞にふさわしい偉大な英雄である。彼女は1940年から1943年までのドイツ軍占領下のワルシャワで、ユダヤ人地区『ワルソーゲットー』からユダヤ人の子供たちを密かに脱出させ、ポーランド人の家庭や修道院、孤児院にかくまうため、およそ20人のポーランド人を組織指導した」というものである。 左:1948年 占領から解放された戦後初のメーデーでトラックを運転するイレーナ 中:1951年 母親イレーナと娘のヤンカ、息子のアダムはまだ赤ん坊で乳母車の中 右:1958年 当時の国家主席から英雄的行為を讃える栄誉賞で表彰されるイレーナ Survived Nazis' arrest, tortures She wrote the children's names on slips of paper and buried them in jars in a neighbor's yard as a record that could help locate their parents after the war. The Nazis arrested her in 1943, but she refused — despite repeated torture — to reveal their names. Anyone caught helping Jews in Nazi-occupied Poland risked being summarily shot, along with family members. "I think she's a great lady, very courageous, and I think she's a model for the whole international community," Israeli Ambassador David Peleg said after the ceremony. "I think that her courage is a very special one." ▼助けられた孤児のひとり、ルネ・リヒトマンの変転/左:両親と幼少時代のルネ。この直後父親が戦死。 中:脱出後のフランスの里親宅で/右:戦後フランスに里親の家族を訪ねて再会したルネ(左から二人目) ゲシュタポの逮捕、拷問を生き抜く 彼女は救出した子供たちの名前を紙に書いたあと、瓶に隠して隣家の庭に埋めたが、それは戦争が終わったあとで子供たちの親がどこに居るかすぐわかるようにするための記録だったと言う。 ナチスドイツ軍は1943年に彼女を逮捕したが、自白を強要する拷問が繰り返されても彼女は口を割らず、子供たちの名前を明かさなかった。当時のナチス占領下のポーランドでは、ユダヤ人救援で捕まった者は家族もろともただちに射殺される重罪であり、まさに命がけの危険に身をさらした訳である。 「彼女は非常に勇気のある偉大な女性です。国際社会全体にとってヒューマニズムのいいお手本だと思います。当時の状況下で自分の身の危険も省みない彼女の勇気は、とりわけ特別なものに思えます。」ポーランド駐在のイスラエル大使デーヴィッド・ペレグ氏は、顕彰式のあとこのように語った。 ▼ 戦後を生き抜いたルネ・リヒトマン(左)。結婚して一家の主となり、現在はセンドラー財団活動の部長。 In 1965, Israel's Yad Vashem Holocaust Memorial awarded Sendler one of its first medals given to people who saved Jews, the so-called "Righteous Among the Nations." She was given the honor in 1983, after Poland's Communist authorities finally agreed to allow her to travel abroad. 1965年にもホロコースト記念財団から顕彰 1965年、イスラエルのヤド・ヴァシェム・ホロコースト記念財団は「Righteous Among the Nations=国を超えた正義」と通称されるユダヤ人を救った人々に与えられる勲章の、最初のひとつをセンドラーさんに授与している。しかし、彼女がこの勲章を初めて自分の手にしたのは、1983年にポーランド共産党首脳部が彼女に海外渡航を許可したあとのことだった。 【米国時間 2007年3月14日 訳:ysbee】 __________________________________________________________________ ▼ ぽちぽちっとランキング、よろしくおねがいします! 以下ブログの本誌です ▶ 本誌『楽園通信』カバーページ ▶『楽園通信』全記事アーカイブ ▶『楽園紀行』イタリー編トラベローグ ▶『楽園百撰』ハワイのベスト100 『米流時評』自選コラム・ベスト3 ▶傷だらけの星条旗/米国ジャーナリズムの良心 ▶米国式濃縮ニュース解説/風に聴け精神よ何処へ ▶西暦2003年のコマーシャル/広告と戦争のはざまで
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| 2007-03-14 09:10
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