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1. 9/11テロ攻撃と真珠湾攻撃 21世紀に入ってから特に9/11以降、何か時代の歯車が止めようのない力に押し流されて、ギリギリと逆転しているような感に見舞われるのは、私ばかりではないだろう。アメリカでは、そもそものワールドトレードセンターへのハイジャック機の突入が、日本軍の真珠湾攻撃と同じ効果を持ったと言われる。どちらも警告があったにも関わらず、首脳部が看過したがために奇襲を受けた。そしてどちらの場合も「Bringing the justice/正義の裁きを下す」という明白な事由をたずさえて、一夜にして反撃体制に転換し、そのまま世界を巻き込む大きな戦争へと突入して行った。アメリカの領土を敵国に直接侵犯され、2千人以上の死者(ブッシュは9/11の犠牲者を戦死者と呼んでいる)を出したのは、近代ではパールハーバーとWTC、この2つのケースだけである。その後の太平洋戦争とテロ戦争という、ふたつの戦争に共通するこうした重要な政治史的特徴を、政治評論家も歴史家も、エポックメーキングな歴史のピボタルポイントとして捉えている。 写真はすべてサンクトペテルスブルクのグランドホテルユーロープ 記事とは関係ありませんのでご了承ください。 2. イラク戦争と湾岸戦争 9/11が導火線となって開始された対テロ戦争/War on Terror。その第1章は、オサマ・ビン・ラディン討伐が大義名分のアフガニスタン侵攻。カンダハールやカブール陥落までは良かった。しかし肝心のオサマに逃げられたままで、タリバン殲滅も完了しないうちに、ブッシュは早くも次の標的に狙いを定めていた。イラクのサダム・フセインである。サダムが大量殺人兵器 (核爆弾) を所有開発しているという証拠書類(Nigerian yellow cake forgery)を捏造し、2003年3月20日、英国・日本・イタリー・スペイン以下の友軍をバックに、イラクへの侵攻を開始した。これが第2章のイラク戦争で、父親ブッシュと同じ敵を目がけ同じルートをたどって、アラビア半島の砂漠を数千台の戦車で驀進した。ここでも「サダム・フセインとのイラク戦争」というイメージが、まるで砂漠の蜃気楼のようにダブって現れる。どちらもブッシュという名の共和党大統領の号令の下に…… 3. ハディタ虐殺事件とソンミ村虐殺事件 おまけに、その後のスキャンダルまでがダブルイメージである。ベトナム戦争の二の舞と言われるイラク戦争。ソンミやミライという南ベトナムの水田の村であった虐殺は、そのままハディタやファルージャというイラクの砂漠の村で起きた殺戮と鏡像のように酷似している。原因ももちろん同じ。戦争の狂気。戦場での極度の緊張が暴発したと見える。 4. スンニ・シーア内戦とイラン・イラク戦争 そしてブッシュの戦争の第3章とも言える、スンニ対シーア派の市民戦争の背後にいるイランと米国とのにらみ合い。このひな型も確かにあったはずだ。歴史をそれほど下ってゆかずとも、80年代レーガン政権の時代に、アメリカはイラク・イラン戦争に介入し、その両サイドに武器を供与するという、いわゆる「イラン・コントラ事件」を引き起こしている。米国史上、80年代最大のスキャンダルである。当時も現在も共和党政権で、パパブッシュはレーガン政権では副大統領、現ブッシュ政権では息子の大統領の後見人という、参謀の役割を果たしている。 5. 英国水兵人質事件と米国大使館員人質事件 このイランが今月22日 (米国時間) に、ペルシャ湾上でサマラ駐屯の英国海軍と海兵隊の兵士15名を拿捕、人質にしている。これは、カーター大統領時代のイラン駐在米国大使館員人質事件と、相手が英軍に変わっただけで、緊迫した状況は同じである。連日伝えられる、英米対イランのプロパガンダ合戦。イランとの相克は、戦争にまで発展するのだろうか。誰も100%否定しない。一触即発である。 6. 二極型の冷戦から多極型の次世代冷戦へ さらに先月10日、ミュンヘンでのNATO安全保障会議の基調講演で、今世紀初頭にはブッシュの盟友であったはずのロシアのプーチン大統領が、米国のグローバルなミサイル防衛体制を非難。正面切ってブッシュに宣戦布告。今すぐ行動を起こす訳ではないが、もはや友好国ではないと爆弾宣言。ロシアは中国、北朝鮮とは連携したままであるから、英米対中ソという60年代の冷戦構造が復活。これは既視感以外のなにものでもない。「冷戦のデジャヴ」が、ヨーロッパの頭上に忽然と現れてしまった。 この状況から脱出する突破口はあるのだろうか。 【2007年3月22日 米流時評 ysbee記】 __________________________________________________________________ 米流時評・特集「次世代冷戦時代」 ▶ 序 章 「次世代冷戦時代」崖っぷちに立つブッシュ政権とプーチンの反目 ▶ 第1章 「冷戦のデジャヴ」歴史は繰り返す・ブッシュ政権ミリタリズムの帰結 ▶ 第2章 「次世代冷戦の夜明け」イアン・ブレマー評論・多極化する世界構造 ▶ 第3章 「プーチンのロシア」多極化する次世代冷戦時代の到来 ▶ 第4章 「J 曲線/J Curve」イアン・ブレマー著・世界危機のリスクマネージメント __________________________________________________________________ ▼ ちょっと油断したらランキングが下がりました。ご協力どうぞよろしくおねがいします! 政治ブログに参加しました よろしく! 全国区はきびしい 牛歩の歩みですがぽちっ! 2位復活を目指してます よいしょ! こちらもトップをめざしてクリック! 以下ブログの本誌です ▶ 本誌『楽園通信』カバーページ ▶『楽園通信』全記事アーカイブ ▶『楽園紀行』イタリー編トラベローグ ▶『楽園百撰』ハワイのベスト100 『米流時評』自選コラム・ベスト3 ▶傷だらけの星条旗/米国ジャーナリズムの良心 ▶米国式濃縮ニュース解説/風に聴け精神よ何処へ ▶西暦2003年のコマーシャル/広告と戦争のはざまで
by ysbee-Mac
| 2007-03-22 17:40
| 新冷戦時代
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