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【本文より】 「あの辺(ホルムズ海峡)にたむろしているアメリカの空母はバケーションに来ているとでも思ってるのかね?」 先々週サウジアラビアの首都リヤドで開かれたアラブ首長国会議の席で、サウジのアブドゥラ国王はイランのアフマディネジャド大統領にこう忠告したと、王室に近い消息筋は伝えている。 【2007年4月6日 訳:ysbee】 ▲写真上:アラブ首長国会議で米軍のイラク駐留を「国際法違反の侵略行為」と非難するサウジのアブドゥラ国王 __________________________________________________________________ APRIL 6, 2007 | 米 流 時 評 | ブログ雑誌『 楽 園 通 信』デイリー版 N e w s w e e k | W o r l d 砂漠の冬のライオン サウジ国王はいかにブッシュに幻滅し、アラブ世界を救おうと思い立ったか の真相 By クリストファー・ディッキー | ニューズウィーク・ワールドコラム | 2007年4月9日号 How the Saudi king, disillusioned with Bush, is trying to save the Arabs 1. A walking history of Arabian Peninsula Newsweek Int'l | April 9, 2007 issue—Saudi Arabia's King Abdullah often has the weary air of a simple man who's lived long enough to see it all, and in many ways he has. He was born more than 80 years ago, into a world of desert warriors where his father had yet to conquer the holy cities of Mecca and Medina or found the nation that Abdullah rules today. No oil flowed from beneath the sands. No Israel existed. The whole of the modern Middle East, for better or worse, has been created in his lifetime. アラビア半島の歴史の生き証人 サウジアラビアのアブドゥラ国王は、うんざりするほど長い事この世に起った出来事の全てを見てきたとでもいうように、世事に食傷したご老体といった雰囲気をしばしば漂わせている。また色んな意味でまさにその通りでもある。彼は80年以上も前に生まれたが、その当時はまだ砂漠の部族が群雄割拠する時代であり、彼の父親がまだイスラムの聖地メッカとメディナを征服をする以前、今日アブドゥラが支配する国家を建国するはるか前の話である。砂漠の下からはまだ一滴の石油も流れ出ておらず、イスラエルも存在していなかった。近代的な中近東にまつわるこういったすべての歴史的事象は、善かれ悪しかれ彼の生きてきた時代に創造されたものなのだ。 2. Old king's new activism Yet now, say senior Saudi princes and members of the government, Abdullah has grown so angry and "emotional" about the disasters confronting the region that he's decided to take on a new role. No longer will Saudi Arabia play backup while its ally the United States fronts the band. Abdullah has grown frustrated, almost bitter, with the fecklessness of a divided Arab world. As if taking a line from Plato's Republic—"He who refuses to rule is liable to be ruled by one worse than himself"—the old king is now trying to lead on virtually every sensitive issue in the Middle East, from an Arab-Israeli peace to Darfur. 老王の突然の実行主義 「しかしこの期に及んで」とサウジ王室正統の三人の王子や政府首脳部は説明する。つまり、中東が対面させられているどうしようもないイラクの惨状に関して、あまりにも激昂し感情的になったあまり、国王は新しい役割をしょって立とうと決意したのだと。もはやサウジアラビアは、これまでその密接な友好国であった米国が先頭を切って中東を混乱に陥れているからには、その後ろ盾の役とはならないだろう。アラブ世界が分裂の危機に瀕するに及んで、アブドゥラ国王の焦燥はつのり、ほとんど苦渋に満ちているように見える。この決断は、まるでプラトンの『Republic』の一節から引用したかようである。 〜「支配することをいやがる者は、必ずや自分よりも劣る者によって支配されることになる」〜 まさにこの論理を否定するかのように、国王は老体にむち打って、今日起きているあらゆる微妙な問題のほとんどと言っていいほどに関して、主導権を握ろうとしているようだ。アラブ・イスラエル間の和平からダルフール危機まで。 ▼2005年アカバにおいてイスラエル・パレスチナ和平会談を試みた当時のブッシュ大統領。左はイスラエルのアリエル・シャーロン首相、右はパレスチナ、ハマスのアッバース代表 3. condemned 'illegitimate occupation' of Iraq This surge of diplomatic initiative has baffled Washington. Bush officials worry whether Abdullah's new activism will ultimately support U.S. policy or undermine it. The Saudi monarch minced few words last week in his address to the summit of Arab kings, princes, prime ministers and presidents in Riyadh. Without diplomatic nicety, he condemned the "illegitimate foreign occupation" of Iraq. "Blood flows between brothers ... threatening a civil war," he harshly declared. American officials quickly noted that U.S. forces operate under a United Nations mandate, renewed every year. But there was no mistaking Abdullah's angry frustration with both the Americans' failure to bring order, after launching an ill-conceived invasion, and the Iraqis' own penchant for violence. 米国による「イラクの不法占領」を糾弾 今回のサウジ国王の外交的主導権を握ろうとする突然の意気軒昂への転換は、米国政府を驚愕させた。ブッシュ政権の首脳部は、アブドゥラの新たな行動主義者への変貌は、究極的にはいったいアメリカの外交方針を支持するものか打ち消すものなのか、考えあぐねている。先週リヤドで開催されたアラブ各国の王たち、王子たち、首相、大統領が一同に会するサミット、アラブ首長国連盟の定例総会で、サウジ王室は国王の演説の中に、いくつかの直言を刻み込んだ。外交辞令抜きで、アブドゥラ国王は「他国によるイラクの不法占領」を糾弾したのである。「兄弟同士の流血……忌まわしい市民戦争になる」手厳しい宣言である。 これを聞いて驚いた米国首脳部は、ただちにイラク駐留米軍に対し、国連からもらったイラク管理者としてのお墨付きを毎年更新するよう警告した。しかし、アブドゥラ国王が怒り心頭に発していたのは間違えようもない。その対象の一方は、アメリカが捏造した事由による侵略を開始したのちイラク統治に失敗したこと。もうひとつは、イラク自身のもつ部族間の殺戮の性癖である。 ▼シーア派出身のアルマリキ・イラク大統領は同派マフディ軍団党首ムクタダ・アルサドル師の傀儡と評価される 4. Power race between U.S. and Arabs The threat of civil wars among the Lebanese and Palestinians has also aroused his passion—as have Tehran's efforts to exploit the unrest to spread its Islamic revolution. The Saudis see Iranian President Mahmoud Ahmadinejad's incendiary rhetoric against Israel as a crass bid for support among embittered Arabs, both Sunni and Shiite. And they consider Iran's race to become a nuclear power a direct threat to Saudi Arabia's own influence, if not its survival, as well as a provocation to the United States that will bring more war to the region. "Do you think those U.S. warships are out there on vacation?" Abdullah warned Ahmadinejad when they met a few weeks ago in Riyadh, according to sources close to the royal family. 米英対アラブの中東での権力闘争 レバノン内紛、パレスチナ抗争といった内乱の脅威に瀕したり、またイラン政府が近隣諸国の内乱に乗じてイスラム教革命を拡大しようと画策するのを見るにつけ、中東全域での指導力を拡大しようとするアブドゥラ国王の情熱は、逆にますますかき立てられた。イランのマフムード・アフマディネジャド大統領がイスラエルに対してしばしば挑発的な論旨の声明を発するのは、スンニ派であれシーア派であれイスラエルを苦々しく思っているアラブ人全体に向けて支援を求める野蛮な号令だと、サウジ王室は看破している。しかも、イランが核保有国となってこの地域での支配力を高めようと躍起になっている現状は、中東にさらなる戦争を持ち込もうとする米国を焚き付けるような声明と同様に、直言すれば「サウジのアラブ諸国への影響力をおびやかすイランの脅し」と受け止めている。たとえそれが、自国の生存にかかわるほど深刻ではないとしても。 「あの辺(ホルムズ海峡)にたむろしているアメリカの空母はバケーションに来ているとでも思ってるのかね?」 先々週リヤドで開かれたアラブ首長国会議の席で、アブドゥラ国王はアフマディネジャド大統領にこう忠告したと、王室に近い消息筋は伝えている。 ▼昨年11月からペルシャ湾配属の米海軍空母USSステニス 総勢13隻の海上軍団がホルムズ海峡近辺に常駐待機 5. fears for Iran's hegemonic ambitions Abdullah's fears about Iran's hegemonic ambitions date at least to September 2005. "It seemed at the time as if Iraq were being presented to the Iranians on a silver platter," says Turki Al-Faisal, the former Saudi intelligence chief who was then ambassador to Washington. Saudi Foreign Minister Saud Al-Faisal, the ambassador's brother and, like him, the son of a former king, met with George W. Bush last May to press Saudi concerns. "We have two nightmares about our relationship with Iran," he told the president, according to Turki. "One is that Iran will develop a nuclear bomb, and the other is that America will take military action to prevent Iran from getting a nuclear bomb." イランの独裁への野心に対する怖れ イランのアラブ圏独裁への野望に対してアブドゥラが抱く怖れは、少なくとも2005年9月以来のことである。「当時イラクはまるで銀の盆に載せられたイラン人への捧げ物のように思えた」こう語るのは、元サウジアラビアの諜報局長で、その頃はまだワシントン駐在大使だったトゥルキ・アルファイサル氏である。彼の兄弟で同じく前ファイサル国王の息子である、現サウジ外相のサウド・アルファイサル氏もまた、こういったサウジアラビアの懸念を主張するために、昨年5月にジョージ・W・ブッシュと会見している。トゥルキ氏によると、彼は大統領にこう伝えた。「我々は、イランとの外交関係に関しては、ふたつの悪夢をもっています。ひとつはイランが核兵器を開発することであり、もうひとつはイランが核兵器を所有するのを阻止するためにアメリカが軍事的行動をとることです。」 ▶次号「砂漠の冬のライオン」後編へ続く 【米国時間 2007年4月6日 訳:ysbee】 ▼現在の中東問題の核心<イラン国内の核施設>アハマディネジャド大統領は核エネルギー施設を主張するが、石油資源の豊富な同国の核開発はひとえに核兵器用に他ならないとして3月24日国連安保理でも新たな経済封鎖が決議された 米流時評 ■ 特集「次世代冷戦時代」 ▶ 序 章 「次世代冷戦時代」崖っぷちに立つブッシュ政権とプーチンの反目 ▶ 第1章 「冷戦のデジャヴ」歴史は繰り返す・ブッシュ政権ミリタリズムの帰結 ▶ 第2章 「次世代冷戦の夜明け」イアン・ブレマー評論・多極化する世界構造 ▶ 第3章 「プーチンのロシア」多極化する次世代冷戦時代の到来 ▶ 第4章 「J 曲線/J Curve」イアン・ブレマー著・世界危機のリスクマネージメント __________________________________________________________________ ▼ ちょっと油断したらランキングが下がりました。残念!挽回します。クリックしてランキングにご協力を、 どうぞよろしくおねがいします! 一番下のランキングは推薦制で、すでにどなたかが推薦してくださってました。 ありがたいことです。いつもご愛読ありがとうございます。 政治ブログに参加しました よろしく! 全国区はきびしい 牛歩の歩みですがぽちっ! 2位復活を目指してます よいしょ! こちらもトップをめざしてクリック! くる天ブログランキングはサイト内で投票をクリック! おかげさまで 参加していきなりトップになりました! 以下ブログの本誌です ▶ 本誌『楽園通信』カバーページ ▶『楽園通信』全記事アーカイブ ▶『楽園紀行』イタリー編トラベローグ ▶『楽園百撰』ハワイのベスト100 『米流時評』自選コラム・ベスト3 ▶傷だらけの星条旗/米国ジャーナリズムの良心 ▶米国式濃縮ニュース解説/風に聴け精神よ何処へ ▶西暦2003年のコマーシャル/広告と戦争のはざまで
by ysbee-Mac
| 2007-04-06 19:54
| 中近東・イラン問題
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