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1. プーチンの爆弾宣言 2月10日、欧米各国の防衛関連の首脳陣は、今後の各国の防衛体制に関する課題を協議するために、ミュンヘンに参集していた。米・英・仏・独を始めとする欧米各国の軍事パワー中枢が出席し、それはあたかも「NATOの円卓会議」のような様相を呈していた。しかし会議が始まって早々、ロシアのウラジミール・プーチン大統領がいきなり爆弾発言を投下。「NATOはアメリカの軍用犬だ」と糾弾したのである。詳細は米流時評2/10号で紹介した通り、ここ数年の米国ブッシュ政権のミサイル防衛体制のグローバルな拡張を名指しで手厳しく批判。英語で言えばまさに「throwing the glove」で、米国に正面切って果たし合いの手袋を投げつけた、時代を画するepoch-makingな事態であった。 2. 旧ソ連圏の親米化政策 確かにこれまでも、東ヨーロッパではウクライナとチェコに「米国の」迎撃ミサイル発射施設を計画したり、グルジアやアゼルバジャンのバルカン地域、キルギスタン、タジキスタンなどの中央アジアと、旧ソビエト連邦およびソ連の盟邦圏にあった国家を一国ずつ「親米化のドミノ倒し」政策で内政干渉してきた事実は否めない。またブッシュの悪名高い歴史的発言「The Axis of Evil/悪の枢軸」によって、国連の場で指名され国際社会からの疎外を意図に敵国視されたのは、イラク、イラン、北朝鮮である。イラクのフセイン政権が倒された後は、これにチャベス大統領のベネズェラが加わり、冷戦時代からのキューバも含めて、どれも「Pro-Russia/親露派」の共産主義・社会主義国家である。 3. 米国とイスラエル対アラブ 第二次大戦後ヨーロッパの大国、特に英・仏が中東諸国間との複雑な外交関係に匙を投げ、政治的には民族主義の自主独立政権にアラブ各国の支配を任せてから久しい。しかし、アメリカは常にこの地域に関心を持っていた。(米国の関心はひとえに石油利権であることは疑う余地もない)大戦終結直後の1948年トルーマン大統領の時代に、パレスチナ地域におけるイスラエル建国の後見人となったばかりに、爾来米国はユダヤ人を数千年の宿敵と看做すアラブの国々と自らが直接対峙せざるを得ない立場に立ってしまった。 4. 米国とイラン・イラク戦争 その後も米国は、70年代の民主党カーター大統領時代に、444日もイランの米大使館員人質事件に悩まされた挙句、10億ドル以上の身代金を積んで問題解決はしたが、それ以来イスラム革命政権のイランとは国交を断絶している。また80年代共和党レーガン政権時代のイラン・イラク戦争の時点では、表向きはイラクのサダム政権に経済援助や武器供与をしながらも、裏では敵国のイランにも武器を輸出するという、南米の右派ゲリラをも巻き込んだ複雑怪奇な陰謀「イラン・コントラ」のスキャンダルを醸成。湾岸戦争時のパパブッシュ、イラク戦争の現ブッシュ政権とは180度異なる外交政策で、中東のパワーバランスの加重に「ネオコンのマキャベリスト的対応」で加担してきた。 5. 共和党と戦争産業 ここで忘れてならないのは、共和党は建国以来戦争産業と密接に関わってきたという史実である。ざっと二百年ほどの短い歴史を振り返ってみても、アメリカは共和党政権になると、他国の争乱に関与し武器を売りつけてきた。 武器と言うと、一瞬銃とか、せいぜい機関銃を思い浮かべがちだが、予算の比重からすると、ジェット戦闘機や戦車、ミサイル、核弾頭など、一基で5億円以上もする近代兵器が主で、莫大な額の輸出産業である。最近ではさらに、コンピュータでの兵器コントロール技術などのソフト面の戦争商品も、ハードな武器と抱き合わせで開発に拍車がかかっていると聞く。 6. 永続する戦争のはじまり こういった戦争関連産業は、国民が平和を望むのとは裏腹に、常に地球上のどこかで戦乱が継続している事態を望んでいる。そのような産業と政治資金と血脈で密接につながっているブッシュ政権は、だからこそ敵国を限定しない「対テロリスト戦争」という、茫洋とした期限を切らない永続する戦争を開始したのである。 もしかしたら、敵はオサマでもサダムでも金正日でも誰でも良かったのかも知れない。こうして始まった戦争には終わりは無い。常に目を付けた相手を「テロリスト」と決めつけ有象無象の敵対事項を挙げ連ね、国連のお墨付きをもらって攻め込むだけだ。ブッシュは自分より弱い相手としか喧嘩しない。その卑怯な根性は、この6年間でいやというほど見てきている。 7. 対立するブッシュ政権とプーチン しかし、したい放題の独裁政権にもここにきて待ったがかかった。ひとつは昨年の中間選挙で議席の過半数を獲得し、下院の与党となった民主党からである。これまでの悪事の数々が、国会と言う公の場で各種聴聞会査問の元に、一挙に暴かれようとしている。そしてもうひとつは、敵に回したら現在一番怖い相手ロシアである。しかしもう手遅れかもしれない。プーチンは今年のミュンヘン会議で、正面切ってブッシュの軍拡体制を非難したのであるから。 内と外からの両面の攻撃に対面して、ブッシュ政権は自爆するのだろうか。 しかし、国家や国民は巻き添えにしてほしくない。すでに共和党からさえも声の上がっている大統領の弾劾「impeach」が一刻も早く実現して、ニクソンのようにホワイトハウスから飛び去って行ってほしいものである。 【米国時間2007年3月21日 米流時評 ysbee記】 __________________________________________________________________ 米流時評・特集「次世代冷戦時代」 ▶ 序 章 「次世代冷戦時代」崖っぷちに立つブッシュ政権とプーチンの反目 ▶ 第1章 「冷戦のデジャヴ」歴史は繰り返す・ブッシュ政権ミリタリズムの帰結 ▶ 第2章 「次世代冷戦の夜明け」イアン・ブレマー評論・多極化する世界構造 ▶ 第3章 「プーチンのロシア」多極化する次世代冷戦時代の到来 ▶ 第4章 「J 曲線/J Curve」イアン・ブレマー著・世界危機のリスクマネージメント __________________________________________________________________ ▼ ちょっと油断したらランキングが下がりました。ご協力どうぞよろしくおねがいします! 政治ブログに参加しました よろしく! 全国区はきびしい 牛歩の歩みですがぽちっ! 2位復活を目指してます よいしょ! 以下ブログの本誌です ▶ 本誌『楽園通信』カバーページ ▶『楽園通信』全記事アーカイブ ▶『楽園紀行』イタリー編トラベローグ ▶『楽園百撰』ハワイのベスト100 『米流時評』自選コラム・ベスト3 ▶傷だらけの星条旗/米国ジャーナリズムの良心 ▶米国式濃縮ニュース解説/風に聴け精神よ何処へ ▶西暦2003年のコマーシャル/広告と戦争のはざまで
by ysbee-Mac
| 2007-03-21 18:45
| 新冷戦時代
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